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2017-10-02

シンガポールに生きる女性たち:Agnes Lin(アグネス・リン)さん

シンガポールで出会ったさまざまな女性の生き方をご紹介するインタビュー"シンガポールに生きる女性たち"

多種多様な人種がひとつの国で共生する多民族国家シンガポール。こちらの企画では、その中でも国籍や民族、育った環境など様々なバックグラウンドを持ちながら、何かしらの理由でシンガポールを選び、現在シンガポールで活躍している日本人以外の女性に焦点を当ててインタビューを行っています。

Agnes Lin(アグネス・リン)さん 36歳
シンガポール出身・シンガポール在住
■職業・肩書き:Director of KLOUD&CO/ Director of Intime Organique Singapore ■これまで住んだことのある国(都市)と年数:シンガポール(36年)■話す言語:英語・中国語(北京語)■家族構成:夫と今年買い始めたマルチーズの3人暮らし

Girls Bee Online- Agnes Lin

今回お話を伺ったのはAgnes Lin(アグネス・リン)さん。シンガポール生まれ、シンガポール育ち、現在もシンガポールで活躍をする36歳の女性起業家です。彼女の一番最初のキャリアのスタートはシンガポールのとある日系企業のレセプショニスト(受付係)でした。持ち前の向学心で一歩ずつ自分のやりたいことを見出しながら、スキルや経験を重ねていったAgnesさん。一方、キャリアを積み重ねる中で、短期で会社を変わることも多く、また予期せぬ病気、お付き合いしていた彼(現在の旦那さん)との紆余曲折など、現在に至るまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。でも今の彼女の様子からはそんな苦労は全く感じさせず、つい先日開催されたMrs. Singaporeのコンテストで総合結果で3位に入賞も果たされています。今回はそんなAgnesさんのお話をご紹介させていただきます。

現在の仕事のこと

Mana(インタビュアー):今日はお時間を頂きましてありがとうございます!まずはじめに、改めてAgnesさんの現在のお仕事のことをお聞かせいただけますか。

Agnes:私は経営している自分の会社のビジネスとして現在大きく2つの事業に携わっています。ひとつはマーケティングの代理店、そしてもうひとつは日本のオーガニックフェニミンケアブランドIntime(アンティーム)のシンガポール及び東南アジアでの販売代理店事業です。マーケティング代理店の仕事は起業した当初から柱にしている仕事で、イベントの開催やインターネット上など様々なプロモーション方法を織り交ぜながら、クライアントのサービスや商品を広げていくこと、ブランディングしていくことなどを支援しています。オーガニックフェニミンケアブランドIntimeのビジネスは昨年2016年の10月にシンガポールでローンチしたばかりです。その一昨年前あたりから日本の本社と色々なやりとりや契約事などを進めようやく昨年ローンチする事ができました。

Mana:今のお仕事でとてもやりがいを感じる、というのはどんな場面でしょうか。

Agnes:そうですね。すでにおつきあいのあるクライアントが、私たちの仕事を評価してくれて、新しい依頼や案件をを継続してお願いしてきてくれる瞬間でしょうか。新しい案件は時には私たちもこれまであまり経験したことのない内容や取組だったりすることもあります。それでも私たちに依頼してくれるというのは、それまでの私たちの仕事ぶりを評価し、信頼し、期待してくれていることの表れだと思うので、そういう瞬間はとても嬉しく感じます。

Mana:逆にチャレンジングなことは何かありますか。

Agnes:チャレンジングな部分は多々あります(笑)。現在会社のメンバーは4名ですが、必要な人材、適切な人材をどう採用するか、また採用した人をどう育てるか、というのはいつも課題です。また今年、これまでの3年間会社として取り組んでいた一つのウェブサービスを閉じることに決めました。ABC Koreaという韓国に関する情報、例えば美味しいレストランや素敵なカフェ、また人気のK-popなど、海外の韓国という国や文化が好きな人をターゲットに情報を発信するサイトを運営してきました。始めた当初3年前はちょうどシンガポールで韓国ブームが盛り上がり始めた頃で。当時いた会社のメンバーもそうしたブームに敏感な若手のメンバーが多かったこともあり、韓国の様々なトレンド情報を英語で発信するということをしてきました。ABC Koreaのビジネスを通じて、それまで行ったことのなかった韓国に私自身足を踏み入れ何度も通うことになり、韓国の人たちとビジネスで関わることになりとても勉強になりました。ただ、なかなかマネタイズをすることが難しく、そんな折にこのサービスに関わっていたエンジニアとトラブルがあったり、担当していたスタッフが辞めてしまったということが立て続いたりして。3年間続けたことではありましたが、そんなことが立て続けにあったということもあってこれは続けない方がいいということのサインなのかもしれないと思い、思い切ってこのサービスはストップすることに決めました。

Mana:そうだったんですね。昨年からスタートされたオーガニックフェニミンケアブランドIntimeのビジネスの方はいかがですか。

Agnes:Intimeのビジネスは現在のところはスローペースで進めています。現段階では高い売り上げを目標とするより、ブランドの認知を高め、同時にブランドに興味を持ってもらえるようオーガニックの質の良い商品で女性たちが自分の体をケアしていくことの大切さを少しずつ啓蒙していくことに重きを置いています。

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Mana:なるほど。ではやはり今は主軸のビジネスであるマーケティング代理店のお仕事がメインになっているということですね。

Agnes:はい、マーケティングエージェンシーとしての仕事は様々なクライアントから案件をいただき忙しくしています。先ほどABC Koreaというサービスについては閉じることにしたという話をしましたが、今後の会社としての中長期的なアセットを作っていくために新たな旅関連のウェブサイト・サービスを立ち上げようと企画を進めています。こちらはマーケティングエージェンシーの仕事ともダイレクトに関わってくるサービスです。ここ数ヶ月はそれをローンチするのに力を注いでいます。

現在の仕事につくまでのこと

Mana:ご自身で会社を始めたのは今から4年前だとおっしゃっていましたが、起業するまでにどんなキャリアを歩んでこられたのか聞かせていただけますか。

Agnes:もともとポリテクニック(シンガポールの高等専門学校)ではケミカルエンジニアリングを専攻していました。今仕事をしている分野とは全く別の世界です(笑)。ポリテクニックを卒業した後にすぐシンガポールである日系の運送会社に入社しました。働き始めた頃は20歳ぐらいだったと思います。最初のポジションはレセプショニスト、来客の受付担当でした。しばらくして働きを評価されて、カスタマーサービスの部署に昇進、異動になりました。

Mana:専門学校でで勉強された内容も、また最初に携わった業界も仕事も、全く今のAgnesさんとは異なる分野だったんですね。当時はご自身が将来起業されるとは思っていなかったでしょうか。

Agnes:全く想像していなかったですね(笑)。そのあとにもう少し自分だからこそできるというような能力を身に付けたいと思い、営業を経験するためにシンガポールの海運・貨物の会社に入りました。ただそこでは業界的な慣習でクライアントとの接待も多く自分にはあまりカルチャーが合わないと感じて1年弱で退社しています。そのあとに入った会社がデジタルマーケティングの代理店で、そこから現在の私の仕事に直接つながるキャリアが始まりました。

自分の強み、起業するにあたってコアになった経験

Mana:これは私の中のイメージですが、マーケィングの代理店としての仕事はシンガポールで競合も多く、差別化することも簡単ではないのではないかと考えています。そういう点で、これまでされてきた経験が今に生きているなと感じる部分はありますか。

Agnes:それはすごくあります。マーケティングの仕事に関わり始めたのは、そのデジタルマーケティングの会社が一番最初ですが、そのあといくつかの代理店を経験しました。それぞれの代理店に強み、弱みがあって。例えばこの代理店はデジタルに強い、この代理店はデザインが強い、この代理店はイベントが強い、とか。そういう色々な特徴のある代理店を複数経験できたのはとても良かったと思います。それから代理店の立場からするとクラアイントになるような企業側でのマーケティングも担当しました。その一つは、シンガポールで初めて妊婦専用、産前産後の女性の体のケアやマッサージを専門にしたスパでのマーケティング担当。もうひとつはワインを販売する会社でした。特にスパは私自身の会社員としての経歴の中で最も長い(笑)3年間勤めた思い入れのある会社です。私が起業する時にメンターとして、またシェアホルダーの一人としてサポートしてくれた女性がいるのですが、その方はこのスパでの仕事の時の上司です。

Mana:なるほど。色々な会社で経験されたことが現在にそのように生きてるんですね。

Agnes:それから自分の強みの一つとして、自分がBusiness Development、つまり案件を取ってこれることだと思っています。マーケティングの代理店関連の起業家の中には、クリエイティブを作るのは得意だけど、自分で案件を取ってこれないという人もいます。私の場合は自分で案件を獲得してくることができることも、自分でビジネスをしていくという上で自分に自信が持てた部分でもあります。お客さんの獲得の仕方、またリレーションシップの作り方は、これまでにいたマーケティング代理店でお世話になった上司から学びました。

Mana:実際にいよいよ起業しよう、ということになったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

Agnes:起業する直前は友人の会社で仕事をしていましたが、その友人とのパートナーシップの契約内容で双方の希望に相違があって。その際にいくつかのクライアントから、私にお願いしたいから、ということで仕事の話をいただきました。そんな風に『私に』とお願いしてくれるクライアントがいるのなら自分でやってみようと思い、夫や先ほど話した元上司のサポートもあって起業を決意しました。

学び続けることの大切さ

Mana:Agnesさんのウィークデイのスケジュールはどのような一日になっているかお聞かせいただけますか。

Agnes:朝は毎朝6時半から6時45分の間に起きます。夫の運転で朝は夫と一緒に車で出勤してオフィスまで送ってもらうので、8時には家を出ます。そのために夫よりちょっと先に起きて支度をして、多少時間に余裕を持つようにしています。8時半までにはオフィスに到着して、まず最初にするのはメールチェックでしょうか。それと合わせて、購読しているオンラインの情報ソースから仕事に関連しそうなトピックを中心に情報をインプットするようにしています。実はこれをするようになったのも、以前勤めていたマーケティング代理店でのメンター的存在だった人から教えてもらったことがきっかけです。その方はインド系の上司でしたが、彼は毎日仕事が始まる前に本を2-3ページでも良いので読むことを習慣にしている人でした。ただ単に毎朝会社に来てすぐ仕事に取り取り掛かってこなしていくだけの毎日を過ごすのではなく、毎日少しずつでもいいからインプットを継続していくこと。そうすることで、どこかのタイミングでそれが仕事のアイディアにつながったり、クライアントへの提案のヒントになったりすることが往々にしてあります。それを彼から教えてもらってから、私自身もただ単に仕事をするのではなく、仕事をしながら継続してインプットをしていくことを大事にするようになりました。また良い情報、面白い情報があれば、会社のメンバーにもシェアするようにしています。午前中はオフィスで事務的な作業をすることが多く、午後はクライアント先や外部の関係者とのミーティングを入れるようにしています。もちろん日によってスケジュールは異なりますが、ミーティングからそのまま家に家に帰ることもあります。だいたい6時ぐらいには仕事を終えるイメージでしょうか。

Mana:夜、クライアントとのお付き合いがあったり、遅くまでお仕事をされることはありますか。

Agnes:もちろんゼロではないですが、頻度はそんなに多くはないですね。仕事が終わった後は、以前はよく友人とご飯を食べに行ったり飲みに行ったりしていましたが、実は今年犬を飼い始めたこともあって、それで家にできる限り早く帰るようになりました(笑)。料理をするのも好きなので、時間があるとき、少なくとも週に2回程度は夫と家でご飯を作って食べたり、オンオフの切り替えを大事にするようにしています。

人生の見方が180度変わったある経験

Mana: これまでの人生の中で最も影響があったと思う出来事を挙げるとしたら何でしょうか。

Agnes:27歳の時、ちょうど先おどお話しした過去のキャリアの中で、スパで仕事をしていた頃のことですが、実は腎不全を患いました。会社はとても理解がある会社で仕事を休ませてくれたのはもちろん、治療にかかる費用なども会社の保険で負担してくれました。一方で症状は命の危険があるもので、腎臓の移植をしないことには治らないというものでした。その時に明確に自分の人生への捉え方が変わったと今振り返ると感じます。人生は有限で短いものだということを強く実感するとともに、やりたいことは躊躇せずにどんどんやろうというスタンスに変わりました。もちろん失敗を恐れることもありますが、何もチャレンジせずに終えるより、やってみてダメだったらダメでしょうがない。またそれはそれとして次に進めばいい。そしてどんな状況にも前向きでいること、可能性を見出すこと。そういう自分のスタンスができたのはその時だったと思います。幸い、当時お付き合いしていた彼であり今の夫が腎臓のドナーになってくれたことで腎臓の移植手術をすることができ、第二の人生を与えられました。

Mana:そんなことが過去にあったのですね。ドナーになってくれた旦那様、お二人の絆はとても強いんじゃないでしょうか。

Agnes:夫と付き合い始めたのは私がまだ24歳だった頃でした。長い付き合いの中で、いつでも関係が安定していたわけではありません。結婚したのは32歳の時だったのですが、そのときはまだお互いが一緒に住む家が用意できていなかったこともあってそれぞれの両親の家に暮らしながらの別居婚でした。そんな矢先、彼が私に何の相談もなく仕事を辞めてしまったんです。いよいよこれから結婚生活が始まって、結婚式なども準備しないと思っていたところこれは本当にショックでしたし、彼との関係についても考え直したほうがいいのではないかと何度も思いました(笑)。結局、彼は次の仕事を見つけるのに1年、そして新しい仕事ついてその仕事でしっかり成果を出すために1年仕事に集中することになりました。その間は私たちの関係もとても不安定なものだったので、私自身もとにかく仕事に集中しようと出張をたくさん入れたり、とにかく仕事をしまくっていました。結果的にそうした生活をすごくエンジョイしていたのですが(笑)。諸々の状況が落ち着いて、一緒に住み始めたのは34歳の時。結婚式をあげた時ですら、本当にこの人と結婚していいものか確かではないぐらいの状況でした。でも親友から「まずは結婚式をして、結婚生活も試してみて、それでもし万が一うまくいかなかったらその時考えればいいじゃない」という言葉をもらってなんとか結婚式にこぎつけたような状況で。もともと関係をリセットすることも考えたいとも彼に話していたのですが、彼も私の信用を取り戻すべく色々と努力してくれました。特に去年は私自身が仕事で精神的に辛いことが多い状況だったのですが、精神的にも経済的にも彼がとてもサポートしてくれました。色々なことがありましたが、この直近2年で私たちの関係もより強いものになったのではないかと思います。

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最近挑戦した新たなチャレンジ、そして今目指している”なりたい自分”

Mana:Agnesさんは最近シンガポールのMrs. Singaporeに出場されたそうですね。そのことについて少し詳しくお聞かせいただけますか。

Agnes:今回のコンテストに出場したのは、友人がこのコンテストの主催者を知っていて出場することを勧められたのがきっかけでした。今回のコンテストはシンガポール国内の結婚している女性が出場できるビューティコンテストです。ドキュメンタリーなどでビューティーコンテストの裏側を取材した番組などをみたことがあり以前から興味は持っていたのですが自分が出場することは考えたことがありませんでした。今回は友人からの声かけがあったのと、私が近い将来にやりたいと思っているパブリックスピーキングに挑戦していくにあたって、自分が大勢の前で話すことに緊張してしまうあがり症を克服してスピーチをすることに慣れる機会としても良いのではないかと思ったので出場を決めました。

Mana:そういう背景があったんですね。実際にコンテストに出場してみていかがでしたか。

Agnes:出場して本当に良かったと感じています。コンテストの審査基準になるのは単に外面的な美しさだけではなく、女性として成熟していること、また人に良い影響、インスピレーションが与えられる人かといったような内面的な要素も重視されます。コンテスト期間中の様々なトレーニングや発表の機会を通じて、以前よりも自分に自信が持てるようになったと思うし、大勢の前立ったり話したりすることも以前より経験ができて慣れることができたと思います。普段通り仕事もある中出場したので本当に忙しく、夫からも「もともと忙しいのに、何でこんなことでさらに忙しくするの?」なんて言われてしまいましたが、それでも先ほどもお話ししたように人生は短いのだから、やりたいと思ったことはやりたいと思った時にまずはチャレンジしたいという気持ちが根底にありました。出場してみたかったし、自分がさらに成長できる機会を常に作りたいと思っています。

Mana:そして最終的な総合結果で2位を入賞されたとのこと、おめでとうございます!出場した結果、何か考え方が変わったことや自分自身の変化などはありましたか。

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Agnes:コンテストに参加した中で、一緒に出場していたメンバーからとても影響を受けました。出場されているメンバーは今回皆「ミセス」ですが、もちろん子どもがいる人たちも何人もいました。そういうメンバーから彼女たちの家族に対する考えや、実際に子どもたちがコンテストを見に来ている様子などを見ていて、母親になること、また子どもを育てる経験はとても素敵でかけがえのないことなんだろうなと感じるようになりました。私自身はこれまでは仕事は仕事に重きをおく時期でしたが、この先は夫との関係はもちろん、子どもを持つことも視野に入れていきたいなと思っています。

Mana:素晴らしいですね。コンテストに出場したことで新たな今後の”なりたい”姿も見えて来たということですね。ちなみに先ほど『近い将来パブリックスピーキングの機会を増やしたい』をお話しされていましたが具体的にはどのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。

Agnes:近い将来の目標として、キャリア、女性の生き方、パートナーとの関係、健康的なライフスタイルなど、これまでの私自身がして来た経験をお話しすることで何か人にインスピレーションを与えられるような機会を持ちたいと考えています。今仕事で関わっているIntimeの創立者である森田さんは植物療法士で、オーガニックのフェミニンケアプロダクトを通じて女性の豊かなライフスタイルや生き方、心身の健康の大切さをテーマに講演なども多数されている方です。彼女にもインスピレーションをいただいて、私も私自身の経験を踏まえて何かそういう機会が持てればと考えています。

Mana:そうだったのですね。そんなタイミングでGirlsBeeとしてAgnesさんの生き方をインタビューさせていただく機会をいただけて光栄です。こちらの記事を読んで、Agnesさんの生き方にインスピレーションを受ける人がきっといると思います。そして私もAgnesさんからインスピレーションを頂きました。改めまして、貴重なご機会をありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。

Agnesさんと初めてお会いしたのは、シンガポールの女性起業家やビジネスリーダーたちが集まるコミュニティLadyBoss Asiaのイベントにお互い参加していたことがきっかけでした。イベントでのパネルディスカッションの後、私が参加者の前でパネラーのみなさんに質問をしたことがきっかけでAgnesさんがその後私に話しかけて来てくれたのが始まりでした。そこから現在に至るまで友人関係が続いています。

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とはいえAgnesさんの過去の経歴やプライベートの生活のことを詳しくお伺いしたのは今回のインタビューが初めて。私が根掘り葉掘り質問しても全て快く答えてくれた彼女。お話をお伺いして、すごく向上心、向学心が高いということ、またご自分でも「少し完璧主義者なところがあるの(笑)」とおっしゃっていましたがすごく努力家でいらっしゃることを改めて知りました。Agnesさんは現在ビジネスの一つとして日本のオーガニックフェミニンケアブランドの販売代理店をされていますが、実はシンガポールではまだこうした”オーガニック”や”自然派”を謳った商品というのがあまり多くありません。個人的に日本でそうした日用品や化粧品を好んで使っていたこともあって、私がシンガポールに引っ越してきて最初に気がついたことのひとつ。インタビューでのお話の中に『ただ単に日々仕事をこなしていくのではなく、毎日少しでもいいからインプットをするようにすること。そうすることで、それが後々仕事でのアイディアにつながることが多くある』という話がありましたが、まさにAgnesさんは仕事でも日常でもインプットを意識しているからこそ、こうした感度の高いプロダクトやサービスに関わるというチャンスをつかむことができるんだろうなということも改めて感じました。Agnesさん、この度は改めましてありがとうございました!

インタビュアー・文責:小川麻奈(Girls Bee 代表)

Girls Bee Onlineでは、国籍や民族、育った環境など日本人とは異なるバックグラウンドを持った女性たちが、どんなことを考えて、どんな生き方を選んでいるのか、インタビューを通してお伝えしていきます。これを読んでくださっているたくさんの可能性をもった日本の女性のみなさんに、何か感じてもらい、それぞれの人生に取り入れられるよい部分を見つけてもらえたら、とても嬉しく思います。ご意見・ご感想等ありましたら、ぜひコメント欄もしくはメールでお知らせください。またGirls Bee Onlineではオンライン記事の寄稿等ビジネスコラボレーションも受け付けています。ご連絡は下記emailまで。(Contact: girlsbee2010@gmail.com)

 

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